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ウルセラのショット数・2本同時施術・プライム
「うまく受ける」ことの実際の基準

「ウルセラは何ショット受ければよいですか」— リフティングのカウンセリングで最初に出てくる質問です。ところが同じ500ショットでも、どの部位に、どの深さで、どの方向に分けて照射したのかによって結果は変わります。ショット数は施術を説明するいくつもの数字のひとつにすぎず、その数字ひとつで施術の質が決まるわけではありません。この記事では、ショット数・エネルギー・施術方式・機器の世代まで、ウルセラを「うまく受ける」という言葉の実際の基準を整理します。

3行まとめ

  • ショット数は意味のある変数です。ただし研究で確認されたのは一定の設計のなかでライン数が増えたときの傾向であり、総ショット数だけで結果が決まるという意味ではありません。どこにどの深さで配分したのかが一緒に説明される必要があります。
  • エネルギーレベルは上げるほどよい値ではなく、皮膚の厚み・脂肪の量・痛みの感じ方に合わせて調整する値です。顔の脂肪が少ない方や頬のこけが気になる方は、ショット数を保ったままエネルギーを下げる方向を検討します。
  • いわゆる2本同時施術は時間短縮の利点が主に挙げられ、効果・安全性で優れるという根拠は不足しています。ウルセラプライムは画像・スピード・痛みが改善されたモデルで、照射する深さと施術原理は従来機と同じです。

ショット数は何を数えている数字か

ウルセラは高密度焦点式超音波を皮膚のなかの一点に集め、微細な熱凝固点をつくる施術です。トランスデューサーが一度作動すると、この凝固点が一列に並びます。カウンセリングでいう「1ショット」は、たいていこの一列(ライン)を指します。つまり300ショットと500ショットの違いは、顔に何列つくったかの違いです。

列ができると、組織はその列の両端が互いに近づく方向へ収縮し、その後の組織の反応も同じ方向へ続きます。列が1本より2本のほうが引き寄せる力は大きくなり、列と列の間隔も狭くなりますので、同じ強さであればライン数が多いほうが有利なのは事実です。物理的な原理の詳しい説明はこの記事の範囲を超えますので、ここまでにとどめます。

研究が示していること

実際にライン数と改善の程度の関係をみた臨床研究があります。研究ごとに対象や評価方法が異なるため直接比較には限界がありますが、ライン数の多い研究ほど報告された改善率が高い傾向が観察されます。

研究使用ライン数報告された改善
Oni 201429558.1%(90日時点)
Fabi 2014370–42077.7%(180日時点)
Shome 201950093%(180日時点)
Werschler 2016600–7004研究のなかで最も高い改善率を報告(180日時点)

2025年に発表された超音波リフティング(MFU-V)に関するシステマティックレビュー・メタアナリシス(Amiri M., Aesthet Surg J, 2025)でも、42の研究を統合して解析した結果、患者の約89%が医師評価による美容的改善を示したと報告されています。この解析が効果の一貫性を左右する主要な変数として挙げたのは、適切なショット数と深さごとの配分でした。ショット数という数字が単独で登場したのではなく、深さごとにどう分けたかと一緒に言及された点が重要です。

「何ショット」という質問の限界

下顔面とフェイスラインだけを扱う方と、中顔面・こめかみまで含める方とでは、必要な総量が変わらざるをえません。同じ部位を扱う場合でも、たるみの程度、目指す変化の大きさ、これまでの施術歴によって配分は変わります。隣の方が300ショットだったという事実は、ご自身の顔に必要な数字を教えてはくれません

もう少し具体的にみると、同じ500ショットでもこう分かれます。フェイスラインと下顔面のたるみが主なお悩みの方には、その区間にラインを密に配置し、残りの部位はつながる程度にとどめます。反対に顔全体の輪郭がなだらかに下がってきている方には、同じ総量を広く分けて配置します。総量が同じでも密度が違えば、変化を感じる位置が変わります。効果を出したい部位にラインを集中させるのが配分の基本的な考え方です。

ですからカウンセリングで確認されるとよいのは、総ショット数ではなくこの質問です。「この数字をどの部位にどう分けて使うのですか」。ここに答えが返ってこなければ、その数字は設計ではなく見積もりに近いものです。逆に「フェイスラインに何列、頬の前方に何列、こめかみ方向に何列」のように配分が説明されるなら、その数字は根拠を持った数字です。

ショット数より先に決まること — どこに、どの深さで

施術の設計では、ショット数より先に決まる値があります。どのトランスデューサーを使うか、各部位にどの比率で分けるか、どの方向に照射するかです。これらが決まってしまえば、総ショット数はその結果として出てくる数字に近くなります。

トランスデューサーの選択と比率の配分

ウルセラ系の機器は、トランスデューサーによって異なる深さに熱凝固点をつくります。リフティングが目的なのだから深部の支持層に届くものだけを使えばよいように思えますが、実際はそうではありません。

  • 4.5mm — 顔の深部の支持層に到達する深さです。たるみ改善の中心軸となりますが、単独では使いません。
  • 3.0mm — 真皮深層に作用します。深部の支持層が4.5mmの深さにある場合でも、4.5mm単独より3.0mmを併用するほうが効果と副反応の両面で有利である点が専門家ガイドラインで言及されています。
  • 1.5mm — 浅い層に作用します。リフティングというより、表層の弾力や毛穴の適応で活用価値のあるトランスデューサーです。

問題は2つをどの比率で、どの部位に分けて使うかです。顔は部位ごとに皮膚の厚みと構造物の深さが違うため、同じトランスデューサーでもどこに当てるかによってエネルギーが届く層が変わります。フェイスラインで適切だった配分が頬の前方では過剰になることもあり、その逆も同様です。

方向(ベクトル)と密着・圧の調節

熱凝固点は一列に並び、組織はその列の方向に沿って収縮します。ですからどの方向に列を置くかが結果の印象に影響します。たるみが下りてくる方向と関係なく列を置けば、同じショット数を使っても変化が感じられにくくなることがあります。

また、部位によってトランスデューサーを顔の面にどれだけ密着させるか、どの程度の圧で当てるかも一緒に調節します。きちんと密着していなければ意図した層にエネルギーが形成されませんし、強く押しすぎれば薄い部位で望まない層まで影響が及ぶことがあります。研究で数値化するのは難しい部分ですが、施術の完成度を左右します。

部位ごとに考える点が違います

顔は一枚の平面ではなく、部位ごとに皮膚の厚み、脂肪の分布、その下の構造物の深さがすべて異なる面です。ですから同じトランスデューサーを使っても、部位ごとに確認する項目が変わります。

部位設計で主に確認すること
下顔面・フェイスラインたるみが最初に目立つ区間です。配分を集中させつつ、骨に近い区間では密着と照射位置をとくに確認します。
あごの下(二重あごの部位)脂肪の重さがたるみの印象に影響しているか、照射で届く層かをまず確認します。
頬の前方・中顔面脂肪が薄くなってきている部位か、すでにこけて見える部位があるかによって照射量を個別に調整します。
こめかみ方向照射方向を設計する際、たるみが下りてくる流れと食い違っていないかを確認します。

この確認が先にあれば、「何ショット」という数字は設計の結果として自然に決まります。順序を入れ替えて数字を先に決めると、その数字を埋めるために必要のない部位まで照射したり、かえって必要な部位の密度が足りなくなったりすることが起こりえます。

顔の脂肪の量が基準にならない理由

「顔に脂肪がなければウルセラを受けてはいけない」という話をよく耳にします。正確な表現ではありません。脂肪の量ではなく、たるみがどの層で起きているのかが基準です。

  • 顔の脂肪が少なく、たるみがある場合 — リアルタイム画像で皮下脂肪層を確認し、その層を避けて深部の支持層を中心に照射する設計が可能です。ただしすでにこけている部位は照射量を減らし、必要であればボリュームを補う施術も一緒に計画するほうが自然です。
  • 顔の脂肪が多い場合 — 深部の支持層だけでなく皮下脂肪層も照射の対象になりうるため、変化を感じやすい条件といえることがあります。ただしボリュームそのものを減らすことが目的であれば、別の層に作用するアプローチのほうが合っている場合もあります。

つまり脂肪の多少で施術の可否を分けるより、たるみの位置と深部の支持層の状態をみて、照射する層と避ける層を決める順序が自然です。

同じ500ショットが同じ施術ではありません

整理すると、リアルタイム超音波画像で皮膚の厚みと皮下脂肪層・深部の支持層の位置を確認し、たるみの方向と程度、入れすぎると問題になりそうな部位がないかをまず総合したうえで、トランスデューサー・強さ・ショット数・方向・施術方式を決める順序です。同じ500ショットでも、この順序を経た500ショットと、部位の区別なく埋めた500ショットは別の施術です。

エネルギーレベルはなぜ人によって違うのか

「レベルを上げなければ効果が出ない」と「レベルは痛いだけで意味がない」が並んで出回っています。根拠に照らすと、どちらも断定しにくい話です。

ショット数の違いによる効果は複数の臨床研究で扱われている一方、エネルギーレベルの違いを直接比較した研究はほとんどありません。2013年のある専門メディアの記事では、メーカーの内部臨床データを引用して、エネルギーをLevel 4からLevel 1に下げても90日後の結果に差がなく痛みは約38%まで減ったと述べられ、その後推奨レベルがLevel 4からLevel 2へ下がりました。ただしそのデータの詳細は公開されておらず、レベルによる組織学的変化を直接比較した研究もまだありません。

理論的に予想されること

エネルギーを上げれば熱凝固点の大きさは大きくなります。しかし凝固点が大きくなった分だけ効果が比例して大きくなるとは考えにくく、むしろ凝固点が大きくなると意図した位置の外へ影響が広がる可能性が一緒に上がります。正確な位置に形成されるべき凝固点が、周囲にまでかかってしまう状況です。

ですから実務で保っている原則は単純です。研究で確認された変数(ショット数と配分)を先に調整し、エネルギーは個々の条件に合わせるという順序です。検証の少ない方向へ強度を上げて効果を期待するより、確認された範囲のなかで設計を精緻にするほうが合理的です。

どういうときに上げ、どういうときに下げるか

状況調整の方向
皮膚と皮下脂肪層が厚めの方必要に応じてショット数とエネルギーを一緒に上げる方向を検討
たるみの程度が大きい場合配分を集中させ、エネルギーも併せて考慮
以前に同じ施術を繰り返し受けている場合前回の反応を確認したうえで調整
顔の脂肪が少なめの方ショット数はできるだけ保ち、エネルギーを下げる方向
頬のこけ・脂肪の萎縮が心配な場合該当部位は照射量・深さを個別に調整
痛みに敏感な方エネルギー調整と麻酔の準備を併せて調える

表のとおり、エネルギーは「上げるほどよい値」ではなく人によって違う合わせ方をする値です。痛みの強さが施術の完成度を保証することもありません。施術中に痛みがつらいときは我慢なさらずお伝えください。パラメータを調整するほうが、我慢するよりよい選択である場合が多くあります。

いわゆる2本同時施術について

ハンドピースを2本同時に使い、2人の施術者が左右を同時に進めて施術時間を短くする方式があります。韓国では「両手ウルセラ」などと呼ばれています。カウンセリングでよくご質問をいただく話題ですので、根拠のレベルを基準に整理しておきます。

挙げられる理由と、それに対する整理

  • 「痛みに耐える時間が短くなる」 — 痛みが問題であれば、エネルギーを調整する、麻酔の準備を手厚くするという選択肢が先にあります。効果のために受け入れている痛みなのに、時間を減らすために正確さを譲るのは、順序が入れ替わったアプローチになりかねません。
  • 「画面を見ることに大きな意味はない」 — リアルタイム超音波画像で照射位置を確認しながら進められる点は、この機器系統の中心的な特徴です。確認せずに進めれば、その特徴を活用しない施術になります。
  • 「打つほど出力が下がるので、2台の序盤のショットを使うほうがよい」 — その前提が事実なら、1台で進めて一定のショット数以降はもう1台に引き継ぐ方式でも同じ目的を達成できます。必ず同時に使わなければならない理由にはつながりません。

現時点での根拠

整理すると、2本同時の方式が効果や安全性で優れるという根拠は現時点で十分ではなく、主にスピードと時間効率の面の利点が挙げられます。逆に一度に2か所を扱えば、各地点の深さと方向をリアルタイムで合わせることはその分だけ難しくなります。

エイブル皮膚科では画面を確認しながら片手で進める方式を採っています。この機器を選んだ理由そのものが、照射位置を目で確認しながら深さと方向を合わせるためだからです。ただし施術方式の選択は医療機関によって異なりますし、どの方式であってもなぜそうするのかの説明を聞けるかが、患者さんの立場から確認できる点です。

ウルセラプライムと従来型ウルセラの違い

エイブル皮膚科が保有している機器はウルセラプライム(Ulthera Prime, Merz)です。ウルセラは2009年に開発され、同年に米国FDAの承認を受けた超音波リフティング機器で、2014年にメルツ(Merz)が買収して引き継いできました。ウルセラプライムは2025年3月に韓国で発売された次世代モデルです。

変わった部分

項目従来のウルセラウルセラプライム
リアルタイム画像の観察範囲4.5mmの深さまで8mmの深さまで、画面の拡大・鮮明さが向上
施術のスピード500ショットで30分前後約25〜35%短縮、20分前後
痛み・動作音従来モデルより軽減

画像でより深い構造物まで確認できるようになり、施術の前後で確認できる情報が増えました。ただし実際にエネルギーを照射する最大の深さは従来と同じ4.5mmです。8mmまで見えるからといって8mmに照射するのではなく、より深い構造を参考にして4.5mm以内の照射を正確に行うために使われます。

同じ部分

  • エネルギーの照射深度 — 1.5mm・3.0mm・4.5mmで同じです。
  • ハンドピース — 同じハンドピースを使用します。
  • 施術原理と作用機序 — その深さに60〜70度程度の熱エネルギーを伝えて熱凝固点をつくり、組織の回復反応を促す方式で同じです。

ですから正直に申し上げると、機器の世代が変わったからといって効果が劇的に変わる種類の変化ではありません。より広く鮮明になった画像と短くなった施術時間は、同じ設計をより一貫して実現し、皮膚が厚い場合や狭い部位を扱う場合に望まない位置へエネルギーが伝わる可能性を減らす方向に働くとみています。効果の大きさより一貫性と安全の余裕の側の改善として理解していただくほうが実際に近いです。

画像が広がると実際に何が変わるのか

観察範囲が広がったことが意味を持つ場面はかなり具体的です。皮膚と皮下脂肪層が厚く深部の支持層の位置を把握しにくい場合、以前の施術や手術で構造が変わっている可能性がある場合、そして狭い部位に照射量を集中させなければならない場合です。こうした条件では、見える情報が多いほど照射位置を決める判断がしやすくなります

施術時間が短くなった点も同じように理解するほうがよいでしょう。時間が減ったという事実そのものより、同じ設計を保ちながら施術中の姿勢と集中を乱さずに終えられる点が実際の利益に近いものです。痛みに耐える時間が減ることも、患者さんの立場では負担の軽くなる変化です。

結局、機器の世代より大切なのは、その画面を実際に見ながら施術しているか、そして見える情報を設計に反映しているかです。最新モデルであっても画面を見なければ、この機器を選んだ理由がなくなってしまいます。

施術前に確認しておきたい5つのこと

「うまく受けられた」という評価は、たいてい施術当日ではなく数か月後に下されます。その結果を左右する要素は、施術前のカウンセリングでほとんど表に出てきます。

  • 座った姿勢でお顔を先にみるか — 横になるとたるみの方向と程度が変わります。どこに集中しどこを避けるかは、座った姿勢で確認してこそ判断できます。
  • できることと難しいことを分けて説明するか — 施術後の落胆の多くは期待値の差から生まれます。ウルセラでアプローチできる範囲と、別の方法での補いが必要な部分を、あらかじめ分けて聞いておくことが大切です。
  • 施術中に画面を見ながら進めるか — リアルタイム画像の確認は、この機器の特徴であり、安全の余裕をつくる過程でもあります。
  • 施術の設計に理由があるか — 4.5mmと3.0mmをどの比率で分けるか、どの部位に密集させるか、どの方向に照射するかに、それぞれ理由があるはずです。鎮静なしで受けられるなら、部位ごとに方式が変わることを体感していただけます。
  • 効果と副反応のバランスを説明するか — たとえば頬にこけた部位があるけれどたるみも一緒にある場合なら、こけた部位は照射量を減らし、たるみが目立つ部位へ配分を移し、こけた部位にはボリュームを補う施術も一緒に計画する、といった説明ができるはずです。

5つの項目のなかでも、実際に満足度を最も大きく左右するのは2つめ、期待値を合わせる過程です。施術後にもの足りなさを感じる場合の多くは、施術が誤っていたというより受けた方が期待した変化と、施術がつくれる変化の範囲が最初から違っていたためです。どこまでの変化が期待でき、どの部分は別のアプローチが必要なのかを施術前に分けて聞いておくと、数か月後の判断がずっと明確になります。

あわせて、鎮静(眠った状態)で受けると施術の過程をご自身で把握しにくくなります。起きている状態であれば部位ごとに感覚と方式が変わることを感じられますので、先に説明を受けた設計どおりに進んでいるかをご自身で確認できます。快適さと確認のどちらを取るかという選択ですので、どちらがご自身に合うかは診察で一緒に決めていただければと思います。

こうした場合はあらかじめお知らせください

ウルセラで報告される代表的な副反応は、一時的に触れる帯状の隆起、頬のこけ、神経に関連する症状です。これらの予防の原則は複雑ではありません。画面で層を確認し、トランスデューサーを顔の面にきちんと密着させて、意図した層に正確に照射することです。加えて、お一人おひとりの脂肪の厚み、深部の支持層の位置、神経の走行、頬のこけの有無をあらかじめ把握し、ショット数・エネルギー・深さ・方向を調整します。

この調整をきちんと行うために、カウンセリングでお知らせいただきたい情報があります。怖がっていただくための一覧ではなく、設計を正確にするための確認項目です。

  • 最近の体重の変化 — 体重が減って顔がしぼんで見え始めたなら、頬の部位の照射量を調整します。
  • すでにこけて見える部位 — 頬がこけていると言われたことがある方、ご自身で気になる部位がある方はお知らせください。その部位は個別に設計します。
  • 顔の脂肪が少なめかどうか — 皮下脂肪層が薄いと、同じエネルギーでも感じ方と反応が変わります。
  • ヒアルロン酸・コラーゲン注射の履歴 — ジュベルック ボリューム、GOURI、スカルプトラ、レディエッセ、Re2Oなどを受けた時期と部位をお知らせいただければ、順序と間隔を調整します。
  • 最近の他のエネルギー施術の履歴 — デンシティ、オンダ、オレウェーブなどを最近受けられていれば、間隔を一緒に計画します。
  • 顔の感覚の異常を経験されたこと、過去の顔の手術・外傷の既往 — 構造が変わっている可能性があるため、照射の経路を変えて設計します。
  • ケロイド・肥厚性瘢痕の既往
  • 妊娠中または授乳中
  • 施術部位の活動性の感染、開放創、進行中の炎症性ニキビ — 落ち着いてから改めて評価します。
  • 痛みの感じ方と麻酔に関する経験、薬剤アレルギー
  • 内出血しやすい方、関連するお薬を服用中の場合

これらの項目は施術を受けられない理由ではなく、設計を変える理由です。あらかじめお話しいただくほど、調整できる幅が広がります。

施術後の経過と確認項目

施術直後には熱感と発赤、軽い腫れが出ることがあり、部位によっては内出血や押したときの痛みが残ることもあります。多くは時間とともに落ち着いていく傾向で、まれに一時的な感覚の異常や下顎骨付近の熱傷が報告されています。

変化そのものは施術当日というより、組織の反応が積み重なりながら徐々に現れます。先に挙げた研究が90日・180日の時点で結果を評価しているのも同じ理由です。鏡を見てすぐに判断するより、時間をおいて確認されるほうが正確です。

回復期に守っていただきたいこと

  • 紫外線対策 — 回復期は色素の反応が残りやすいので、日焼け止めを続けます。
  • 強い温熱刺激を避ける — サウナ・岩盤浴・高温の半身浴は、発赤と腫れが落ち着くまで少し先に延ばします。
  • 保湿とバリアのケア — 刺激の少ない製品で保ちます。
  • 次回の予定の確認 — 維持のタイミングと併用施術の順序を一緒に決めておくと、計画が崩れません。

こうしたときはご連絡ください

  • 痛みが数日たっても引かず、むしろ強くなる場合
  • 片側の感覚が鈍い、表情がいつもと違うと感じる状態が続く場合
  • 特定の部位に硬く触れる感じが長く残る場合
  • 腫れや発赤が予想より長く続く場合

一度で終わる施術ではありません

たるみは一時点の状態ではなく、進み続ける変化です。ですから一度の施術で終わりにするという見方より、一定の間隔をおいて状態を改めて確認しながら維持していく見方が現実的です。次の施術の設計は前回の施術への反応をみて決まりますので、どの部位で変化がよく出て、どの部位がもの足りなかったかを覚えておいていただくと、次の設計がより正確になります。

また、たるみの原因が深部の支持層のゆるみだけでなく、ボリュームの喪失や脂肪の移動にもまたがっている場合が少なくありません。このときは超音波の照射だけを繰り返すより、別の層を扱う施術と順序を分けて計画するほうが自然です。何を先にして何を後にするかは肌の状態と施術歴によって変わりますので、診察で一緒に決めていきます。

整理すると、ウルセラをうまく受けるということは大きな数字を受けることではなく、ご自身の顔の構造に合ったショット数とエネルギー、深さと方向が設計された施術を受けることです。その設計をつくる過程がカウンセリングであり、設計を守る過程が施術です。数字はその結果としてついてきます。

診察から施術まで

皮膚科専門医が直接診察して原因の層を確認し、機器・パラメータを決めたうえで同じ専門医がそのまま施術まで行います。カウンセラーが施術を勧める仕組みではありません。

回数・間隔・維持のタイミング・費用は、初回の施術前に一緒に決めます。

よくあるご質問

効果はいつごろから感じられますか。
施術直後の変化というより、組織の反応が積み重なりながら徐々に現れるという特性があります。関連する研究が90日・180日の時点で結果を評価しているのも同じ理由です。変化の程度と速さは皮膚の厚みやたるみの程度によって個人差があります。
施術後に腫れたり内出血が出たりしますか。
施術直後は熱感・発赤、軽い腫れや内出血、押したときの痛みが出ることがあり、多くは時間とともに落ち着いていく傾向です。まれに一時的な感覚の異常や下顎骨付近の熱傷が報告されています。数日たっても痛みが強くなる、感覚の変化が続くといった場合は、そのままにせずご連絡ください。
眠っている間に受けるほうがよいでしょうか。
鎮静下で受けると楽に感じられる一方、どの部位をどのように扱っているかをご自身で把握しにくくなります。痛みが心配で鎮静をお考えでしたら、麻酔の準備とエネルギー調整で先に調える方法もあります。いずれの方法でも診察で一緒に決めていきます。
頬がこけないか心配です。
皮下脂肪層が薄い方、最近体重が減って顔がしぼんで見える方、すでにこけている部位がある方は、あらかじめお知らせください。その部位は照射量と深さを個別に調整し、たるみが強い他の部位へ配分を移す形で設計します。施術前に座った姿勢でお顔を確認するのは、こうした調整のためです。
顔に脂肪が少ないのですが、ウルセラを受けても大丈夫ですか。
顔の脂肪が少ないからといって受けられないわけではありません。たるみがあれば、皮下脂肪層を避けて深部の支持層を中心に照射する設計が可能です。ただしすでにこけて見える部位は照射量を減らし、必要であればボリュームを補う施術も一緒に計画するほうが自然です。
ウルセラプライムなら効果は高くなりますか。
照射する深さと施術原理、ハンドピースは従来機と同じです。変わったのはリアルタイム画像の観察範囲と鮮明さ、施術のスピード、痛みと動作音です。効果が劇的に変わるというより、同じ設計をより正確に、より速く実現する方向の変化とお考えいただくのが適切です。
2本同時施術のほうがよいのでしょうか。
ハンドピースを2本同時に使い、2人の施術者が左右を同時に進める方式です(韓国では「両手ウルセラ」などと呼ばれています)。現時点では効果や安全性が優れるという根拠は十分ではなく、主に施術時間が短くなる点が利点として挙げられます。ウルセラ系機器の特徴はリアルタイム超音波画像で照射位置を確認しながら進められることにあるため、エイブル皮膚科では画面を見ながら片手で進める方式を採っています。方式の選択は医療機関によって異なりますので、なぜその方式なのかを説明してもらえるかが確認のポイントです。
痛いほどよく効いた施術ということでしょうか。
痛みの強さが結果を保証するわけではありません。エネルギーを上げると熱凝固点は大きくなりますが、その分だけ効果が比例して大きくなるとは考えにくく、意図した位置の外へ影響が広がる可能性は一緒に上がります。痛みがつらいときは我慢せず施術中にお伝えいただければ、パラメータを調整します。
エネルギーレベルを下げると効果は落ちますか。
レベルごとの効果を直接比較した研究はまだ十分ではありません。メーカーの資料を引用した報告では、レベルを下げても90日時点の結果に明らかな差はなく、痛みは軽くなったと述べられています。そのため、皮膚が薄い方や頬のこけが気になる方には、ショット数はできるだけ保ったままエネルギーを調整する方向を検討します。
友人は300ショットだったのに、なぜ私は500ショットなのですか。
扱う範囲が違えば総量も変わります。下顔面に集中する場合と、中顔面・こめかみまで含める場合が代表的です。たるみの程度が大きい場合や以前に施術を受けたことがある場合にも配分が変わりますので、数字だけを比べるより、どこにどのように分けて照射するのかをご確認いただくほうが参考になります。
ショット数が多いほど効果は高いのでしょうか。
一定の範囲内では、ライン数が多いほど改善率が高かったと報告した研究があります。ただしそれらの研究も顔全体に一定の設計で照射した結果であり、どこでも多く打てばよいという意味ではありません。総ショット数よりも、どの部位にどの深さでどれだけ配分したのかが一緒に説明されて初めて意味を持ちます。

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本コンテンツは一般的な情報提供を目的としたもので、個々の施術の適応・期待できる効果・回数・費用は肌の状態と既往によって異なります。施術後に一時的な紅斑・腫脹・痛み・内出血が出ることがあり、まれに一時的な感覚の異常が報告されています。正確なご案内は皮膚科専門医の対面での診察でご確認ください。

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