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オンダ(ONDA)マイクロ波
脂肪型のたるみと二重あごにおける位置づけ

「顔に脂肪が多いほうなのですが、それならオンダを受ければいいのでしょうか?」——リフトアップのご相談でよく伺う質問です。インターネットでは「顔に脂肪が多ければオンダ」「二重あごならオンダ」と簡単にまとめられがちですが、診察室ではあご下のふくらみが何でできているのかを先に確認して、はじめてオンダが担える範囲が決まります。この記事では、オンダ(ONDA)という機器がどの層にどのように作用するのか、そしてその作用が届かない地点はどこなのかを整理します。

3行まとめ

  • オンダは2.45GHzのマイクロ波(Coolwaves)を用いる機器で、表皮・真皮は接触式クーリングで冷やしながら、その下の皮下脂肪層に熱がより長くとどまるよう設計されています。超音波・高周波とは、主に作用する層そのものが異なります。
  • 二重あごは脂肪型・皮膚型・骨格型が混ざって現れます。オンダの比重が大きくなるのは脂肪とたるみが同時にあるパターンで、皮膚だけが緩んでいる場合やあごの骨格の影響が大きい場合には、オンダ単独で扱える範囲は小さくなります。
  • 変化は施術直後ではなく2〜3週間後から徐々に現れ、3か月前後で最もはっきりする傾向があります。一度に強くよりも、我慢できる温度を一定時間維持する設計のほうが、結果に大きく関わります。

オンダのマイクロ波はどこで熱をつくるのか

オンダの核心は2.45GHz帯のマイクロ波(Coolwaves)です。同じ「熱エネルギーを用いる施術」という言葉でまとめられていても、熱がつくられる物理的な経路が違えば、熱がたまる層も変わります。オンダを理解するには、この経路から見るのが順序です。

誘電加熱 — 分子を揺らして熱をつくる方式

マイクロ波は、水や脂肪のように電気的な偏りを持つ分子を1秒間に数十億回揺らし、摩擦熱を生み出します。これを誘電加熱(dielectric heating)と呼びます。電極のあいだに電流を流し、組織の抵抗で熱をつくる高周波の抵抗加熱とは、熱が生まれる原理そのものが異なります。

高周波は電流が流れやすい真皮を中心に熱がつくられることが多くなります。一方マイクロ波は、電磁場が到達した深さで分子の運動を起こすため、電磁場のピークをどこに置くかによって熱が集中する層を調整できます。オンダはこの点を利用した機器です。

アンテナ設計と接触式クーリング — 両方そろってはじめて成立する構造

オンダはハンドピース内のアンテナ構造によって、マイクロ波の電磁場のピークが皮膚表面ではなく皮下脂肪層のほうに形成されるよう設計されています。それに加えて、強い接触式クーリングで表皮と真皮側の温度上昇をあえて抑えます。

この2つが同時に働いてはじめて意味が生まれます。アンテナ設計だけでは表面も一緒に温まってしまい、クーリングだけでは深い層までエネルギーが届きません。外は冷やして中は温める構造をつくってあるからこそ、表皮・真皮が比較的低い温度を保っているあいだに、皮下脂肪層では熱が相対的に多く蓄積し、より長く維持される状態をつくることができます。報告されている機器条件では、皮膚表面を30℃前後に保ちながら、脂肪層の温度を50℃付近まで上げることを目標とします。

「電子レンジと同じ周波数」という言葉の実際の意味

電子レンジも2.45GHzのマイクロ波を使います。そのため「電子レンジと同じものを顔に使うのではないか」というご心配をよく伺います。周波数帯が同じなのは事実ですが、出力と総エネルギー量が比べものにならないほど低く、表面を強く冷やしながら照射する点がまったく異なります。

電子レンジは食品全体を均一に温めることが目的で、オンダは特定の層にだけ限られたエネルギーをとどめることが目的です。同じ物理法則を使っていても、使用条件はほぼ逆だとご理解いただければと思います。この違いを抜きにして「電子レンジと同じ原理」とだけ言ってしまうと、誤解が生じやすくなります。

施術中に感じる感覚

こうした設計のため、施術中の感覚も他の機器とは質が異なります。多くの方が「表面の皮膚は涼しいのに中が温かくなる感じ」「温かい石で押される感じ」「温湿布のような感じ」と表現されます。表面のクーリングがきちんと働いているあいだに脂肪層の温度が上がっている、正常な反応に近いものです。

痛みのスコアは、臨床研究で10点満点中の平均2〜3点程度と報告されています。超音波のように骨に響く感じや、表面が急に熱くなる感じとは性質が異なり、熱がゆっくり上がっていく形のため、麻酔クリームなしで進めることも多くあります。ただしエネルギーが過剰に伝わると、温かさを超えて熱く感じられることがあるため、施術中に表現していただく感覚が出力調整の基準になります。

痛みが少ないことは利点ですが、それ自体が効果の大きさを示すわけではありません。痛みが少ないのは表面に加わる刺激が少ないからであって、エネルギーが弱いからではありません。逆に、痛くないからといって出力を低く保ったままでは、脂肪層の温度が十分に上がらず、目標とする反応が出ないことがあります。痛みの大きさと結果の大きさを同じ軸に置かないことが、オンダを理解する最初の一歩です。

超音波・高周波・マイクロ波は同じ熱ではありません

リフトアップのご相談では機器名を並べて比較することが多いのですが、実際に分かれ目になるのはどの層で反応をつくるのかです。層が違えば、得意とする問題も変わります。

項目 ウルセラ(集束超音波) デンシティ(順次照射の高周波) オンダ(マイクロ波)
エネルギーの形 高密度集束超音波 モノポーラ・バイポーラの順次照射高周波 2.45GHzマイクロ波
熱が生まれる原理 一点に超音波を集めて微細凝固点を形成 電流と組織の抵抗による抵抗加熱 分子運動による誘電加熱
主に作用する層 SMAS・真皮深層などの支持構造 真皮全般 皮下脂肪層とそのあいだの結合組織
表面を守る方式 焦点の外は通過させて温存 表面冷却と出力調整 強い接触式クーリングによる表面冷却
主に狙う問題 深部の支持力低下で下がったライン 真皮のハリ・キメ・全体的な再構築 部分的な脂肪のボリュームと、それによる輪郭のぼやけ

脂肪層は、超音波・高周波が主に扱う層ではありません

ウルセラはSMASを含む深部の支持構造に微細凝固点をつくり、組織が再構築されるよう促します。デンシティは真皮を広く温めてコラーゲンの再構築を促します。どちらの機器も、脂肪のボリュームを減らすことを目標に設計された機器ではありません。むしろ真皮を狙う高周波では、脂肪層まで過剰に熱が伝わると頬がこける反応が望まない形で現れ得るため、それを避ける方向で調整します。

オンダは同じ現象を逆に活用します。真皮を狙う機器では避けるべき反応を、脂肪層を狙う機器では目標にする、ということです。これが同じ二重あごでも機器によってアプローチが変わる理由です。

オンダは引き上げる機器ではなく、整える機器です

オンダはリフトアップとして紹介されることが多いのですが、作用する層を基準に見るとリフトアップよりもコンツアリング(輪郭を整えること)に近い機器です。リフトアップは下がった組織を上へ引き上げて支える考え方、コンツアリングは過剰なボリュームを減らしてラインをはっきりさせる考え方です。

ただし、オンダがボリュームだけを扱うわけではありません。脂肪層のあいだを通る線維性隔壁(結合組織)も一緒に反応して引き締まる感じが加わり、真皮側にも一部の熱が伝わってコラーゲンの反応が伴う傾向があります。そのため実際の体感は、ボリュームが少し減りながら、同時にわずかに引き締まる形に近くなります。脂肪をなくすというよりも、脂肪と結合組織の反応を通じて、たるみを引き起こしていた重みを軽くする方向とご理解いただくほうが実際に近いです。

脂肪層が反応する条件は「温度 × 時間」です

オンダの結果を左右するのは、機器を保有しているかどうかではなく脂肪層をどの温度でどれだけ長く維持したかです。この条件が満たされなければ、施術時間が長くても目標とする反応は出にくくなります。

短く強くよりも、我慢できる温度で一定時間

脂肪細胞は、一定以上の温度に一定時間以上さらされると細胞膜が損傷し、自ら処理されていく過程(アポトーシス)に入ることが知られています。ここで重要なのは温度と時間が一緒に満たされる必要があるという点です。瞬間的に非常に熱く上げても、すぐに冷めてしまえば条件が十分に満たされないことがあります。

そのため実際の施術では、最初から過度に弱く始めるのではなく、目標温度の近くまでは比較的速やかに上げたうえで、「熱い」という線を越えない地点まで少し下げて、その状態を維持する方式をとります。患者さんの基準では温かくて我慢できる線、施術者の基準では安全な範囲の中で反応が期待できる区間です。

総エネルギー量が同じでも結果が変わる理由

韓国国内ではオンダを総エネルギー量(ジュール、J)を基準にご案内することが多くあります。ところが同じエネルギー量でも、どのように分けて使うかによって組織が経験する条件は変わります。

  • 強く速く — 施術時間が短く、直後のタイトニング感は強く出ることがありますが、瞬間的な痛みが大きく、温度が急に上がってすぐ下がると維持時間が不足しがちです。紅斑のような反応の負担も相対的に大きくなります。
  • 適度な強さで安定的に — 目標温度に到達するまで時間はかかりますが、いったん到達すればその区間を一定時間維持しやすくなります。施術中に状態を見ながら調整する余地も大きくなります。その代わり施術時間は長くなります。

エイブル皮膚科では、序盤に目標温度の近くまで上げたうえで、我慢できる強さでむらなく維持する方式を基本としています。総量を速く使い切ることよりも、同じ総量をどの温度帯でどれだけ維持したかのほうが、結果により近く結びつくためです。

サウナや岩盤浴では代替できない理由

「単に熱いところに長くいればよいのではないか」というご質問もよくいただきます。サウナや岩盤浴は対流と伝導で皮膚表面から温まる方式のため、表面の温度は上がっても皮下脂肪層の温度はほとんど変わらない可能性が高くなります。体全体が均一に温まるだけで、特定の層にエネルギーが集まるわけではありません。

反対にオンダは、表面をむしろ冷やしながら特定の深さにエネルギーを集めます。表面は涼しいのに中が温かいという感覚は、この違いから生まれます。日常的な温熱刺激と医療機器の選択的加熱を、同じ範疇でまとめるのは難しいところです。

減らしてはいけない部位を先に決めます

脂肪層に作用するということは、設計を誤れば、減ってほしくない部位のボリュームまで影響を受け得るという意味でもあります。すでにこけている部位、脂肪の薄い部位、ボリュームがさらに減ると印象が老けて見える部位がこれに当たります。

そのため施術前には、照射する範囲とあわせて除外する範囲を決めます。エネルギーが重なって蓄積しないよう移動経路を決め、部位ごとに出力と時間を変えて配分します。この過程が抜けると、あご下は整ったのに頬まで一緒にこけて見える、という結果になり得ます。

脂肪型・皮膚型・骨格型の二重あごと、オンダの位置づけ

「二重あごならオンダ」というまとめ方がずれてしまうのは、同じ二重あごでも、その下の構成が違うからです。原因別の鑑別は二重あごの原因とタイプを整理したコラムで詳しく扱っていますので、ここではそれぞれのタイプでオンダが担える範囲を基準に整理します。

脂肪型 — オンダの比重が最も大きくなるパターン

あご下と横の頬に皮下脂肪が実際に厚く蓄積している場合です。体重がそれほど多くなくても、あごのラインと首のラインが滑らかにつながらず、写真で顔が一つの塊のように見える様子がよく見られます。触診すると柔らかくつかめる厚みがあり、頭を後ろに倒すとふくらみが目に見えて減る傾向があります。

このパターンでは、支持構造だけを引き上げても脂肪の重みがそのまま残るため、満足度が低くなることが多くあります。オンダが扱う層がそのまま問題の層であるため、このタイプでオンダの比重が最も大きくなります。

皮膚型 — オンダ単独では担える範囲が小さくなるパターン

脂肪は多くないのに、皮膚とその下の支持構造が緩んであごのラインがぼやけている場合です。触診してつかめる厚みが薄く、皮膚を軽く押し上げるとラインが戻ってくる様子が特徴的です。年齢とともにコラーゲンと弾性線維が減り、SMASまで緩むと、このパターンがはっきりしてきます。

この場合、脂肪層にだけエネルギーを入れても減らすべき脂肪が多くないため変化が小さく、むしろ残っていたボリュームまで減って印象がこけて見えることがあります。支持構造を扱う超音波や、真皮を扱う高周波のほうの比重が大きくなるのが自然です。

骨格型 — 機器選び以前の問題

下あごが十分に前に出ていない場合や、あごの長さ・首の長さ自体が短く、横から見たときにあご下の空間が狭い場合です。脂肪が特別に多くなくても、側面の写真であごのラインと首のラインの境目がとらえられません。

このパターンは脂肪層や支持構造を扱うことで解決する問題ではありません。オンダを繰り返しても期待した変化が出ないことがあり、目標そのものを立て直すか、別の層のアプローチも含めてご相談するほうが正確です。診察で最初に見分けるべきタイプでもあります。

実際には混ざっている場合がほとんどです

診察でお会いする二重あごは、3つのタイプのどれか一つにきれいに分かれるというより、脂肪+たるみあるいはたるみ+骨格のように混ざっている場合のほうがはるかに多くなります。ですから鑑別の目的は、タイプに名前をつけることではなく、どの層の比重が最も大きいかを見極めて順序を決めることです。

もう一つ確認することがあります。あご下のふくらみが真ん中ではなく両側の奥のほうで硬く触れる場合は、脂肪ではなく唾液腺の問題である可能性があります。この場合は脂肪層を狙うアプローチでは変化が出にくいため、施術を決める前に触診と必要な評価で鑑別する過程が先に来る必要があります。

チップ構成と照射部位 — どこに使い、どこには使わないのか

オンダは深さと照射面積の異なるチップを組み合わせて使う機器です。どのチップでどの部位を扱うかによって、同じエネルギーでも働き方が変わります。

狭い部位と広い部位に使うチップは異なります

  • Pocketチップ — 照射面積が小さく、あごのライン周り、あご下、首の前側のように狭く、ラインを細かく整える必要がある部位に使用します。
  • Shallowチップ — 面積が広く、ディープチーク、二重あごの脂肪、あごのラインの下のように脂肪とたるみが同時にある、面積のある部位に使用します。

韓国国内に入っているオンダの構成では、おおむねこの2種類のチップで顔とあご下のコンツアリングを行います。腹部・太もものような深い脂肪を狙う別のチップはボディ用で、顔に使う構成とは異なります。

オンダを使わない部位

機器のマニュアルと国際的な推奨で共通して明示されている使用禁止部位があります。

  • 頭皮と頭部 — 頭蓋骨のすぐ上の部位には使用しません。
  • 心臓周辺 — 照射対象から除外します。

反対に、適応として明確に示されている顔の部位はあごのライン・あご下・首の前側という下顔面です。顔全体を広く照射する方式ではなく、脂肪が実際に問題をつくっている下顔面の範囲に限定して使用するのが基本です。

脂肪の薄い部位はオンダの対象ではありません

額、こめかみ、頬骨の上のようにほとんど脂肪がなく骨格が目立つ部位は、オンダが狙う層そのものが薄い部位です。こうした部位はオンダの主なターゲットではなく、必要な場合は別の層を扱う機器のほうからアプローチします。「顔全体にオンダ」という構成が自然でない理由です。

施術はどのような流れで進むのか

施術自体は比較的シンプルな流れです。洗顔後に照射範囲と除外範囲をマーキングし、マイクロ波が均一に伝わるよう専用のジェルを広く塗り伸ばしたうえで、ハンドピースを一定の速度で移動させながらエネルギーを伝えます。このとき移動速度と重ね方がそのまま温度と維持時間を決めるため、機器の出力の数字と同じくらい、手の速度が結果に関わります。

照射中は皮膚の温度と反応を確認しながら出力を調整し、施術後は鎮静のステップを行います。切開や注射のない施術のため、別途の回復期間を設けないことが多く、熱感や軽いむくみはおおむね短時間で落ち着きます。ただし反応の程度には個人差があります。

変化が現れるタイムラインと持続

オンダに対する落胆は、多くの場合いつ何が見えてくるのかを知らずに始めたときに生まれます。タイムラインを先に知っておくことが、満足度に大きく関わります。

直後のタイトニングと、その後の変化は別のものです

施術直後にも、顔が少し整った感じがすることが多くあります。ただしこれは熱による一時的なタイトニングに近く、ボリュームが減った結果ではありません。脂肪細胞膜が損傷したあと、周囲の免疫細胞が集まって損傷した細胞を処理していく過程は、おおむね2〜3週間かけて始まります

ですから、施術当日の印象だけで判断しないほうがよいと思います。オンダが目標とする変化は、時間が経つにつれて現れてくるほうです。

3か月前後、そして持続期間

  • 2〜3週間 — 損傷した脂肪細胞を処理する過程が始まる時点
  • 3か月前後 — 変化が最もはっきり感じられる時点として報告されています
  • 6〜9か月 — 体重を±3kg以内に保った場合、持続期間がこの程度まで報告されたことがあります

ただしこのタイムラインは平均的な流れであり、脂肪の厚み・肌のハリ・年齢・生活習慣によって個人差があります。そして損傷した脂肪細胞自体は元に戻らなくても、残っている脂肪細胞が体重増加で再び大きくなれば、ボリュームは戻り得ます。結果を維持するうえで体重管理が一緒に言及される理由です。

回数はどのように決めるのか

1回でむくみが取れた感じや、少し整った感じ程度は得られますが、輪郭そのものの変化を目標とするなら、2〜4週間隔で3回を基本プランとし、反応を見ながら3〜6回の範囲で最終的な回数を調整するほうが現実的です。

また、オンダで減るのは特定部位のボリュームと厚みであって、体重計の数字ではありません。体重そのものを変えるのは食事・運動の領域であり、オンダがその領域を代替することはありません。この区別が、期待値を現実に合わせるうえで役立ちます。

施術後の生活で気をつけること

オンダはダウンタイムを長く設ける施術ではありませんが、結果が現れる期間が数週間から数か月にわたるため、そのあいだの生活管理も一緒に働きます。

  • 施術当日 — 部位に熱感が残ることがあり、冷やして鎮静させていただいて差し支えありません。サウナや岩盤浴のように温度の高い環境や、過度に汗をかく運動は数日程度お控えいただくほうがよいです。
  • 最初の1週間 — 刺激の強いスキンケア成分は少しお休みいただくほうが安全です。洗顔とメイクはふだんどおり可能な場合が多くあります。
  • その後の期間 — 紫外線対策を続け、体重が大きく増えないよう管理することが、結果の維持に影響します。

このご案内は一般的な基準であり、肌の状態や照射範囲によって変わることがあります。個別のご案内は施術後に直接お伝えします。

一度受ければ終わりという施術ではありません

効果が数か月からそれ以上維持される場合もありますが、加齢と重力、生活習慣は進み続けます。満足度の高かった方は、おおむね一定の間隔で維持の施術を計画されていることが多くあります。維持の時期と間隔も、初回の施術前に一緒に決めておくほうがよいでしょう。

マイクロ波の安全性についてのご質問

オンダのご相談でよく出るテーマです。「マイクロ波が脳によくないと聞いた」「海馬の損傷のようなことはないのか」というご質問が代表的です。わかっている範囲で整理してお伝えします。

動物実験の条件と、美容機器の条件は異なります

一部の動物実験で、ラットに強いマイクロ波を頭部や全身に長時間照射した際に、海馬の神経細胞の損傷と記憶力の低下が報告された研究があります。ただしその条件は、頭蓋骨のすぐ下の脳組織まで直接曝露させ、人体の安全基準を意図的に超える強さと時間を用いたものでした。

皮膚と脂肪層を対象に限られたエネルギーを使い、頭皮と頭部には照射しない美容機器の使用条件とは条件そのものが異なります。同じ言葉が登場するからといって、同じ状況と見なすのは難しいところです。

これまでの報告と、まだ足りない部分

これまでに発表されたオンダおよび類似の美容用マイクロ波機器の臨床研究では、二重あご・部分的な脂肪・肌の緩みの改善についての報告が多数ある一方、海馬の損傷や認知機能の低下と直接関連する有害事象の報告は確認されていません

同時に正直に付け加えると、数千人単位で数年を追跡した長期研究はまだ十分ではありません。現在のデータで危険性を断定する根拠がないことと、長期的な安全性が明らかになっていることは別の話です。

だからこそ使用の原則を保守的に置きます

こうした理由から、エイブル皮膚科ではオンダをあごのライン・あご下・首の前側という下顔面の範囲に限定して使用し、不必要に広い範囲・過度なエネルギー・過度な回数は避ける方向で運用しています。頭皮と頭部、心臓周辺は照射対象から除外します。

必要な部位に必要な分だけ使うという原則は、危険性が確認されたからではなく、確認されていない領域で、あえてそれ以上使う理由がないからです。施術前の安全性に関するご質問は、診察で気兼ねなくお尋ねください。

エイブル皮膚科でのオンダの運用

エイブル皮膚科にはオンダ(ONDA、DEKA — Coolwaves 2.45GHzマイクロ波)があり、同じリフトアップの領域にウルセラプライム(集束超音波)、デンシティ(順次照射の高周波)、オレウェーブ(体外衝撃波)を一緒に置いています。機器が複数あるという事実よりも大切なのは、どの層の比重が大きいかによって役割を分けるという点です。

ABLE 二重あごパッケージ

あご下に脂肪とたるみが同時にある場合のために構成したシグネチャープログラムです。1回の施術の中でオンダで皮下脂肪層を先に扱い、続いてウルセラでSMAS層を扱う順序で進め、最後に残った部位のディテールを整えるステップまで続きます。

この順序には理由があります。脂肪のボリュームだけを整理すると、その場所のたるみがかえって目立つことがあり、支持構造だけを引き上げると脂肪の重みがそのまま残ります。ボリュームと支持を同じ施術の中で順番に扱う構成が、この組み合わせの目的です。詳しい構成は二重あごパッケージのご案内でご確認いただけます。

単独で進める場合と、組み合わせる場合

  • オンダの比重を高める場合 — あご下と横の頬の脂肪の厚みがはっきりしていて、基礎的なハリは大きく落ちていない場合
  • 超音波・高周波と組み合わせる場合 — 脂肪と緩みが同時にある場合や、すでに他の施術で支持構造は扱っていて部分的な脂肪が残っている場合
  • オンダの比重を下げる場合 — 脂肪が薄く皮膚の緩みが主な問題である場合や、すでにこけが進んでいてボリュームをこれ以上減らすべきでない場合

同じ二重あごでも、この3つのどれに当たるかによって進め方が変わります。オンダの施術案内では、機器そのものについての説明も一緒にご覧いただけます。

おすすめしない場合も、そのようにお伝えします

脂肪の厚みが十分でないのにオンダを繰り返すと、期待した変化は小さく、ボリュームだけが減ることがあります。あごの骨格の影響が大きい場合も同様に、オンダが扱う層の問題ではありません。こうした場合にはオンダをおすすめしないか、目標を立て直して別の層のアプローチも含めてご相談します。

機器を保有していることと、その機器が今この顔に合っていることは別の話です。診察で確認すべきなのは機器名ではなく、ご自身のあご下のふくらみの比重がどこにあるのかです。

診察から施術まで

皮膚科専門医が直接診察して原因となっている層を確認し、機器・パラメータを決めたうえで同じ専門医が施術まで続けて行います。カウンセラーが施術をすすめる仕組みではありません。

回数・間隔・維持の時期・費用は、初回の施術前に一緒に決めます。

よくあるご質問

あご下が硬く触れるのですが、それでもオンダは役に立ちますか?
あご下のふくらみが常に脂肪であるとは限りません。真ん中ではなく両側の奥のほうで硬く触れる場合は唾液腺の問題である可能性があり、この場合は脂肪層を狙うアプローチでは変化が出にくくなります。施術を決める前に、触診と必要な評価で脂肪かどうかをまず鑑別する過程があります。
頬がこけないか心配です。減ってほしくない部位はどうするのですか?
脂肪層に作用する機器ですので、裏を返せば設計を誤ると、減ってほしくない部位のボリュームまで影響を受け得ます。そのため、すでにこけている部位や脂肪の薄い部位、額・こめかみ・頬骨の上のように骨格が目立つ部位は、照射範囲から除外するか、エネルギーが重ならないように進めます。施術前に「減らしてはいけない部位」を一緒にマーキングしておく過程が必要です。
マイクロ波が脳や記憶力に影響するという話を見ました。
動物実験で、強いマイクロ波を頭部や全身に長時間照射した際に海馬の神経細胞の損傷や記憶力の低下が報告された研究はあります。ただしそれは頭蓋骨の下の脳組織まで直接曝露させ、人体の安全基準を意図的に超える条件であり、美容機器の使用条件とは異なります。現在までのところ、オンダを含む美容用マイクロ波機器の臨床研究で、認知機能の低下と直接関連する有害事象の報告は確認されていません。ただし、非常に長期にわたる大規模な追跡研究はまだ十分ではないため、必要な部位に必要な分だけ使うという保守的な原則を守っています。
電子レンジと同じマイクロ波だと聞きましたが、体に大丈夫でしょうか?
周波数帯は同じですが、出力とエネルギーの総量、表面を冷やすかどうかがまったく異なります。オンダは表皮を強く冷やしながら、限られたエネルギーを皮下脂肪層に届けるよう設計された医療機器です。機器のマニュアルと国際的な推奨では頭皮・頭部と心臓周辺への使用が禁止されているため、顔でもあごのライン・あご下・首の前側という下顔面の範囲に限定して使用します。
オンダで減った部位は、また戻ってしまいませんか?
損傷した脂肪細胞そのものが元に戻ることはありませんが、その部位に残っている脂肪細胞が体重増加や生活習慣の変化で再び大きくなれば、ボリュームは戻り得ます。体重を±3kg以内に保った場合、6〜9か月程度まで維持されたという報告がありますが、個人差は大きいです。施術後の体重と生活習慣の管理が、結果の維持に影響します。
施術直後に顔が小さく見えるのは、脂肪が減ったということですか?
施術直後の変化は熱による一時的なタイトニングに近く、脂肪のボリュームが減った結果ではありません。脂肪細胞膜が損傷したあと、周囲でそれを処理していく過程は、おおむね2〜3週間かけて始まります。ですので、施術当日の印象だけで結果を判断されないほうがよいと思います。
何回くらい受ければ変化を感じますか?
2〜4週間隔で3回を基本プランとし、脂肪の厚みと反応を見ながら3〜6回の範囲で最終的な回数を調整することが多くなります。1〜2回の時点では「少し整った気がする」という程度に感じる方が多く、3か月前後で輪郭の変化を最もはっきり感じるというパターンがよく見られます。回数と間隔には個人差があるため、初回の施術前に一緒に決めます。
オンダはあまり痛くないと聞きましたが、痛くないと効果も弱いのではありませんか?
痛みの大きさと効果の大きさは比例しません。オンダは表皮側を接触式クーリングで冷やしながら、熱を皮下脂肪層に集める設計のため、表面への刺激が比較的少なく、臨床研究でも痛みのスコアは10点満点で平均2〜3点程度と報告されています。ただし、痛くないからといってどの出力でもよいわけではなく、脂肪層の温度が十分に上がらなければ目標とする反応が出ないことがあります。我慢できる程度の温度を一定時間維持する調整が必要です。
オンダとウルセラ、どちらを先に受けるべきですか?
この2つは競合する機器ではなく、作用する層が異なります。ウルセラはSMASや真皮側の支持構造に、オンダはその下の皮下脂肪層に作用します。脂肪の重みのほうが目立つ場合は、先にオンダでボリュームを整理し、残った緩みをウルセラで扱うことが多く、脂肪より先にたるみが目立つ場合は順序が逆になることが多くなります。順序と間隔は初回の診察で一緒に決めます。
顔に脂肪が多ければ、とりあえずオンダを受ければよいのでしょうか?
「顔に脂肪が多い」という表現の中には、実際に皮下脂肪が厚い場合、脂肪は標準的でも皮膚がたるんでいる場合、あごの骨格の関係で正面から見たときに重たく見える場合が混在しています。オンダの役割が大きくなるのは、このうち皮下脂肪が実際に厚く、その重みであごのラインがぼやけている場合です。診察で脂肪の厚みと肌のハリを一緒に確認したうえで、オンダの比重を決める、という順序が自然です。
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